ホテル ウクライナ とその向かいの建物
Здравствуйте!
夫にブログを見せてみたところ,「結局は,こういうブログって食レポになっちゃんだよね.まぁ仕方ないと思うけど...」という意見をもらったので,ゆるく建築レポをしようと思います.暖かくなればもっと行動範囲が広がり,いろいろ建築レポできると思うのですが,まだ氷点下〜0℃あたりのため,あまり遠出をする気分にはなりません.
スターリン様式の建築の一つであるホテルウクライナが徒歩で行ける範囲にあったので,行ってみました.いつも大して奇麗な格好ではないため中に入るとつまみ出されそうなので,もちろん外側からです.
1953-57年に建設,170m 29階建て
インテリアはウクライナの民族的なテーマでまとめらており,小広場にはウクライナの国民的作家のT.シェフチェンコ像が建っているとのことです.
(※1:ロシア建築案内/リシャット・ムラギルディン TOTO出版)
以前,このホテルの前のバス停で降りた事があるのですが,「ここ泊まった事ある?」とさらっと夫に聞いたらこんな高級なところ!というような反応だったので,我々が宿泊したり立ち入る事はないでしょう.
大きいので少し引きで撮影しても全部が映りません.
スターリンの時代には,モスクワが「7つの丘に立つ街」と言われたその7つの丘を象徴するべく7つの高層ビルが建設されることが定められたそうです.(※1)
Смоленская駅近くにあるロシア連邦外務省もこの7つの高層ビルの仲間です.
その向かいに立っているアパートですが,こちらもなかなか面白かったです.
この出隅の部分!日本ではレンガやレンガタイルを使用するときは,出隅は隙間がないようにきっちり合わせたり,役物をつくることがほとんどです.工場加工の役物が大半のようですが,製品として役物もあります.ところが,このラフな感じには思わず注目してしまいました.
それでも,建物自体が大きいからか,全体の施工精度が日本のように高くないからか,あまり気にならないのです.むしろ,これはこれで遠くから見るとデザインとして成り立っているとも思えます.職業柄全く気にならないというと嘘になりますが...
帰りにはウェディングドレスショップを通り,その看板も素敵でした.派手すぎないシンプルだけど素敵だと相手に思わせるデザインのように思いました.