みとまるスカヤのモスクワ記録

2018.01-モスクワでの日々の生活,建築,音楽,旅行などの記録.パソコンの調子が悪く携帯からのupdateなので只今記載に時差が生じています.

Санкт Петербурге + Helsinki 7日目 -Hyvan Paimenen kirkko

向かったのは,レイヴィスカのHyvan Paimenen kirkko.レイヴィスカの別の教会に行こうと思っていましたが改修中とのことで,こちらに向かいます.中央駅からバスで乗り換えずに行くことができます.

 

中では賛美歌の練習が行われており,男性の低い声が美しく響いていました.ちょうど教会の方がいたので,中に入っても良いか聞くと,扉を開けて明かりをつけてくれました.賛美歌が響き渡る中,この,照明がゆっくり点灯していく様は心にも同時に明かりが灯るような,なんともいえない感動的な一瞬でした.

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実際の空間はこの写真よりも何倍も美しかったです.


壁にかかった青い絵がこの照明と白い壁と相まって深みを増します.
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当初はアアルトの作品にとても期待していたのですが,自邸とアトリエしか見ることができなかったうえで,それ以上にこの教会に感銘を受けました.建築としてはアアルトの作品の方がエッセンスがたくさんで見どころもあったように思いますが,この教会で賛美歌を歌う男性,ピアニスト,私たち以外に誰もいない状況で,賛美歌と明かりがゆっくり灯る様子にとても心を打たれました.

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ただ,建築関係者ではない夫にこの感動した様を切々と語ったところ,さして手応えのあるリアクションではなかったので,建築に関心を持った人でないと深く感動することはないのかもしれません.まぁ,感動するツボは人それぞれなのでしょうが..

 

交通80分券が切れそうだったので,もっとこの空間に居たい気持ちはありましたが,いったん中央駅に戻ります.教会のあたりはKIOSKもないので,80分券の場合,切れてしまうとバスの中で券を購入することになります.一日券では問題ありません.