救急搬送
Здравствуйте!
夫が骨董屋に来てから,しばらくして救急車が来ました.救急隊員は(恰幅の良い50代くらいの)女性2人でした.ロシアでは長いこと男女の労働が平等と聞いたことがあります.
今日暑かったのですよね.だからかな.とか思いながら,腕にカテーテルの取付け口を仕込まれ,私だけ連れていかれました.(夫はその場に.)これって点滴を抜き差しして腕がボロボロになるのを防ぐため,らしいです.これが最高に痛い.
連れてこられたのは公立の51番病院.
もちろん,朝行ったセレブ病院とは対局に近い感じです.しかし,セレブ病院もお金ばかりかかって,まったく馴染めなかった(?)です.
婦人科疾患を大きく取り扱っているらしいです.基本的にロシア語しか通じないものの来た2人の医師(ルパン三世の次元大介のような医師と丸メガネの女性医師)は英語ができました.
まずは婦人科の超音波をするから,と言われて,その前にトイレに連れていかれました.紙と便座がない...臭い..しかもとても狭い.膝つっかえるし!次元(医師)が扉の外で見張っていて,大丈夫か?と2分おきくらいに聞くので出るものも出ないよ,と思いながら,なんとか腰を浮かせながら(空気椅子状態)用を足しました.もちろん,紙は流してはダメです.
うーん...強くなれる気がする.
超音波は,その場で,「ズボンとパンツ脱いでここに横になる!」みたいなこと言われました.日本だと部位が部位だし,もっとデリケートな感じですよね.ところが,下半身,何も履いてないじゃん!という状況です.それも次元と丸メガネさんと超音波の先生(男)の前で.でも,左耳聴こえないしフラフラするし,もうどうでもいいよ,とまな板のコイ状態.
その後ストレッチャーに乗せられながら血液検査,コロナにかかっていないかの検査(鼻とか口に綿棒みたいなのを突っ込まれる)をしました.ここから,車椅子に移し替えられ,心電図のようなものをとられ,レントゲンをとりました.レントゲンも,日本だと専用の服とかあるのかな,私はたまたまキャミソールの上にシャツを着ていたので,シャツと下着を脱いでキャミソールだけで撮りました.
その後,病室のようなところに連れていかれます.何やら不穏な流れ.まさかの家に帰れない...ってやつ??
しばらくすると,次元(医師)がやってきて,検査の結果を見て健康が確認できないと返せない,今日は無理とのことでした.
なんと!!
連れてこられた病室までの廊下.
病室.
ベッドメイクは患者自身で.若かりし頃泊まった世界のユースホステルを思い出しました.
しばらくして晩御飯が提供されました.食事もワゴンが部屋の前まで来て自分で取りに行きます.
ロシアの一般的な食事なのかな.じゃがいものピューレとコンビーフのような肉.少し甘いお茶.
そして点滴がカテーテルから処方されます.
塩化ナトリウムだって.
これ,ほとんどロシア語で言われています.この6人部屋にいる患者さん3人のうち英語ができる人が助けてくれました.
なんという一日だ..
結局何が悪いのかわからないな.病院も脳腫瘍は別の病院で診てもらってたし,いっぱい問題がありすぎて混乱しているのかもしれません.
ジーンズしかないから,仕方ないし,ズボンとシャツを脱いでキャミソールとパンツ(下着の)で寝ました.昔,ユースホステルに泊まっていた時,海外の子たちはけっこうそんな格好で寝ていたのでそれを思い出しました.
夜中に(携帯で時間を確認したら23:50でした)悪い夢を見たのか叫び声をあげたら看護師さんが慌てて着て,これを飲まされました.
ハーブ?薬ではないと同室の人が言っていて,信じて飲みましたが,「飲みなさい!!」みたいな,こわいよー.
(2021.05.20追記)
コルバロール
『ペパーミントオイル,フェノバルビタールとアルコールを含みます.慢性的な不眠症,過度の攻撃性および過敏性が軽減されます.向精神薬.』
郵便小包の受け取り
Здравствуйте!
耳が聴こえ無くなる前に,ネットで買い物をしていました.それが日曜日に届いていて,日曜日は受け取りに行くはずだったのに行けていませんでした.
買い物と郵便小包事情について記載したいと思います.
今回の買い物はロシア国内で衣料品でした.ネットで買い物すると,お店のサイトから追跡番号のようなものといつごろになるかお知らせがありました.
あらかじめ,購入時に入力していた郵便局に荷物が届き,届いたことは,Почта Россия のサイトで確認できます.
朝はバタバタしていたけれど,お昼ご飯を食べて散歩がてら取りに行きました.
郵便局.あまり大きくないです.
ここで,パスポートを見せて,記入用紙にパスポート番号や名前やサインをして,郵便局員が確認すると荷物を渡してくれます.この荷物受け取りのあたりでお腹が痛くなりました.朝の造影剤のせいかな.変なものは食べていないはずなんだけどな.
自宅までは荷物を配達してくれないのが一般的なのですよね.受け取りも手続きが面倒なこともあって,私は日本からも自宅に物を配達してもらったことは一度もありません.やむない事情で,夫の職場にEMSで国際郵便してもらったことが何度かあります.
郵便局を出たところ.チューリップが満開.今,良い季節なのです.
どんどんお腹が痛くなってきます.あートイレ行きたいな.まだ家まで15分くらいかかるかな.やばいなー.下ってる気配.どうにかならないかなー.モスクワなのに32度まで気温が上がったからか,脂汗まで出てきて家まで辿り着かない,と骨董屋のブティック近くで座り込んだら,骨董屋の警備の男性に声をかけられました.
トイレを貸してもらえるようにお願いしてなんとか駆け込みました.間一髪!
トイレで唸っていたら救急車を呼ばれました.耳も聞こえないし,緊急事態と,夫にトイレから電話をしました.
脳腫瘍 2
Здравствуйте!
今朝は朝7時から造影剤MRI検査をやりました.タクシーで行きましたが,6:30には家を出ました.朝早いな.
造影剤を点滴しながらMRI検査します.40分くらいかかりました.昨日以上のことは分からず,脳脊髄液検査が必要とのこと.英語でも普段使わないような単語なので,最終的に携帯で脳図鑑のようなものを検索して,どこがダメなの?と聞くと,中脳に問題があるようです.
もう,日本での治療は決定的で,出国の準備を始めています.
病院からの帰りもショックが大きいし,道路も渋滞しているし,ここから我が家最寄り駅まで乗り換えなしなので,地下鉄で帰ることにしました.
混んでる,,.よね.
(主に中国人)ツアー客がいない以外はコロナ前とあまり変わりないようにも思います.感染するのが怖いのでエスカレーターも人が途切れてからのりました.
ふう,困ったもんだ.
帰宅後,昼ごはんを食べて気を落ち着けて,日曜日に届いていた郵便物を受け取りに行きました.
突発性難聴ではなく脳腫瘍
Здравствуйте!
頭部MRI画像検査をしたら頭部に腫瘍があるとのことです.
MRIってすごい大きな音がするのですよね,ベッドホンをつけるのですが,左耳が聴こえないからとてもおかしな気になります.MRI検査自体は以前日本で検査したことがありましたが同じでした.
明日より詳細な検査(造影MRI)が必要とのこと.初めて,言葉だけで医師から言われたので,え,画像見せて説明とかじゃないの⁈と思い,高いお金払っているんだし,と,画像見せて説明して!とお願いして,結果を見せてもらい理解しました.
明日7:00-造影剤検査だそうです.ショックが大きく,バスに乗りたい気分になったのでバスで帰宅しました.
左耳が聴こえず平衡感覚が無い以外はホント普通なのです.帰宅してからもご飯も作ったし,洗濯もしたし,買い物もしたし.
Проспект мирで見た建物.
教会なのかな.
今日乗った救急車.
長い一日でした.
突発性難聴 その2
Здравствуйте!
カフェで優雅にランチを食べている風ですが,病院の検査待ちです.
14時くらいに来ましたが,混んでるのね.店内ではお客さんはマスクしていないです.
天気も良いし,過ごしやすいはずなのに.
проспект мир駅.
白いトラムも.
青いトラムも.
乗ってみたいところですが,歩行困難でそれどころではありません.初夏を,街を楽しむ余裕は皆無.
文字面では,ああ左耳聴こえないのね,大変.というくらいかもしれませんが,実際は頭もクラクラするし,普通に歩けないし,地獄のようです.
今日はオーディオグラムのテストをして診察をするので,と言われ,テストしたのですが,結果はこれ.
左耳は測定不能なほど重症らしい.2kHz以下が表示されていません.最悪補聴器と言われました.絶望的.
あまりにも深刻だから,同じ病院の別の場所にある神経科で診てもらいましょう,救急車で行きますか?
って…,もっとそれもっと早くやってよ!!もっと早く慌てなきゃ.なんでこんなにのんびりしてるの,この病院の医師は.
救急車は無料(←もちろん確認した)とのことで,救急車で病院を移動.神経科で診てもらったのですが,これも先日と同じことをやっている.目を閉じて片足で立てるか,手をあげて歩けるか.MRIは明日の予定ですが,深刻なので今日17:00からやりましょう.
だから,それ,もっと早くって!!
そんなわけで,いまカフェでハンバーガー食べながら検査を待っているのですが,私の語学力は別として,店員に話しかけられても,ガヤガヤした店内なのか右耳は正常なはずなのにちゃんと聴き取れないです.
コロナ禍で日本との往復が大変なのですが,今,日本での治療も考えて一時帰国も範疇にいれています.
突発性難聴?
Здравствуйте!
私の左耳は相変わらず全く聴こえません.今日,電話に出ようと左手で携帯を取って,あれ?通話中のはずなのに無言電話?,と思ったほどです.
今日は検査をするというのでセレブ病院の先日とは別の場所に行きました.そしたら,目を閉じて片足で立てるか,両手を広げて目を閉じて歩けるか,右を見て左を見て,などやって終了.え,オーディオグラムの検査すると言われたからきたのに…
頭部耳の下?(図解されたわけではないので正確な位置は不明)にtumorがあるかもしれません.え,tumorわからない?(知らないよ,そんな日常で使わない単語.その場で調べたら腫瘍らしいです)オーディオグラムとMRIをやる必要があるので予約をして下さい.今日は混んでいて無理です.
って,何なの??もちろん診察料は15,000рубほどかかっています.
もはやたらい回し?怪しすぎて,逐次日本の知人耳鼻科医に確認していますが,そういう方がいていただけるだけでもとてもありがたいし心強いです.
今日は新たな薬を処方されました.
ベタヒスチン24mg×2/day.
webで調べるとメニエール病にも効くとの記載があり慌てましたが,血行を良くするので服用したほうが良いとのこと(日本医師).
ビタミンB群も5/10から摂取しています.
激しいめまいや耳鳴りはないもののふらつきは引き続きあり,歩行は困難です.安静が大切らしいのですが,ここでは頼れる人もおらず,自力でなんとかしなければならないのでいつもと変わりなく過ごしています.食事も,いつもと変わらず夫にお弁当を作り(買いに行く時間があればその時間休んで午後の業務に集中して早期帰宅してほしい),出前は頼まず(私自身ではクレジットカードを持っていないので頼めない.夫にお願いするのは手間がかかる)負担の軽減はありません.コンビニのような手軽な場所や簡単な(日本人の口に合うような)冷凍食品があれば良いのですが.
街では掃除の車が稼働していたり,
トラクターが散水していたり,
チューリップが咲いていたり,すっかり過ごしやすいのですが.
夕方,たまたまアナウンサー(タレント?)の方が突発性難聴になって療養するとのネットニュースを見ました.結構ある話なのかなぁ.
薬事情
Здравствуйте!
病院ではメディカルレポートのようなものをもらい,それを薬局に持っていって薬を買います.
プレドニゾロンというステロイド剤は113.8руб.セレブ病院付属の薬局にしては庶民価格.いつも利用する36.6という薬局で購入しました.日本で言うならマツキヨの薬メインで扱っている店.
ステロイド剤のプレドニゾロンは,1日朝食後に10錠まとめて服用するとのこと.え…まとめてなんだ.いいの⁈でもひとつ5mgだから10錠飲んで50mgか.まぁあり得なくはないか.
英語で説明されても,なぜ?背景は?ということになると専門用語が多数出てきて理解できないので主に言われるがまま.
もう一つはアモキシシリンがなかったので類似のアモクシクラブ?一回1000mg.これ,多くないの?日本ではアモキシシリンは250mgを3回に分けて飲むのが上限らしい.
後で,知人でもある耳鼻咽喉科の日本の医師に確認したところ1500mg上限なので大丈夫とのこと.安心しました.
(追記:20210513)
しかし,私が処方されたのは1000mg×2回/日だから,やはりオーバーしているようです.日本の先生は,上限値は体重30kgで設定していると話していたので,少し多くなっても大丈夫とのことです.昨晩は食欲もなく,胃に負担がかかることを懸念して薬は一度にしました.
薬を服用した後はクラクラしていました.大丈夫かなぁ…
これは,胃が荒れている可能性あり,とのことです.
アモキシシリンを買いに外に出た時,気温が15度くらいで暖かかったです.私は酔っ払いのごとく千鳥足でしたが.
公園の通りには戦争時の功労者の掲示が設置されていました.
ロシアではこういう時に赤い花を捧げるようです.
今日の晩,偶然日本の友人と連絡を取り合っていたら,共通の知人が耳鼻咽喉科の先生とのこと(私は別の専門だと勘違いしていました).すぐ連絡を取ってリモートセカンドオピニオンさせていただきました.やはり突発性難聴の疑いが強いとのこと,ビタミンB12の追加摂取を勧められました.私も突発性難聴だと思っていたので,早速ビタミン剤のサプリメントを買いに行ってみます.
日本の医師にアドバイスをもらえたことはとても心強く,治るかどうかは別として,本当にありがたいです.偶然連絡をくれた友人もとてもタイミングよく,さらに彼女も突発性難聴を患ったことがあるとのことで詳しく話を聞けました.